追加後8枝五等分について

ご無沙汰しております。
待望の追加が発売され、CSでのシェア数を見るに、様々なプレイヤーが五等分を回していることと思います。
一花も大きく強化された(ことになっている)ため、現在の8枝五等分について考えていることを簡単にまとめたいと思います。
前回の記事(https://smithws.hatenablog.com/entry/2022/12/06/155103)で触れていることについてはある程度省略したいと思いますので、良ければ前回の記事もご覧ください。
適当な略称バンバン使います、ご了承ください。
画像は公式とUtool様、いつもありがとうございます。

1 デッキリスト



50のみ見たい方はここまで。読んでいただきありがとうございました。

2 環境における一花

立ち位置は悪くない。
環境に存在する枝扉プロセカや8門五等分、ストブ宝ウマ娘をはじめとするビート系デッキの多くは、詰めのバーンの合計値が高くないため、本打点を弾く期待値を高めることで詰め切られないようにする、そもそも詰めの射程に入らないようにする、といった立ち回りで対応することができる。






また、8電源ホロや8電源アリスギア、枝門ブルアカをはじめとする盤面制圧を強みとするデッキに対しては連動一花の3000修正やバウンスで圧をかけていくことができる。






パワー500の特殊相殺が環境に存在しないことも重要な要素であり、0相殺で最序盤を安定させやすくなっている。





一方、環境に美夏を採用したデッキも多くなった。今更言うことではないが、思考停止で一花を並べるだけではなく、横拾い一花で1連動を継続する立ち回りや、2/1バウンスを絡めつつ連動を2回通す立ち回り、あえて一花を1面だけ展開することで美夏を釣る立ち回りなどを、状況に応じて使い分けることが求められる。
耐久デッキの見た目をしているが、圧縮を崩す手段を持たないためにサイド合戦のような超長期戦は得意としていないことに注意してプレイを決めていきたい。



3 L1身代わりについて



カードパワーの観点、デッキとの噛み合いの観点から、一花の新規と言えるカードはL1身代わりのみと言える。
L1身代わりを採用しない場合のサンプルリストと比較して、採用するメリットとデメリットを考える。



画像の50枚目は横拾い一花、横入れ替え、L1赤相殺から選択する自由枠で、自分はL1赤相殺を採用していた。
自由枠1、オカ研1、L0身代わり1から3枠確保している。

採用するメリット

・各種連動を行う際の獲得リソースの最大値が、採用枚数に比例して上がる。

メリットについては1つしかないものの、それでいて非常に魅力的である。
L1はツインドライブ、早出しは山抜きをしながら殴る連動であるため、L1身代わりをトリガーすることはある程度見込むことができる。当然トリガーした際には、各種早出しの準備、耐久のためのストックリソース、詰めの準備と、どのタイミングでも強力に作用する。
このデッキがCXを使用するタイミングは主に1周目終盤からになるので、山札にL1身代わりが残っていない状況も多いが、強力なドキテマと1連動のツインドライブによってリフレッシュ前の山札にL1身代わりを返す行動を取りやすいため、L1身代わりがゲームに関与できる状況を作りやすい。
特に早出しを展開した後は、被アタック時の誘発を使うとストックリソースを伸ばせないため、枝トリガーによってストックを補充することは重要であり、L1身代わりを採用するメリットはとても大きいと考えている。

採用するデメリット

・上から引いたカードが持つ役割の幅が狭くなる。
・山札以外の領域においてはL0身代わりの下位互換となるカードを採用する必要がある。
・複数枚の採用をしないと効果が表れにくいためL0の枠が奪われやすく、相対的にデッキの安定度が下がる。


一方で、デメリットも無視できない。
上引きのカードの役割が狭くなってしまうことについてはそのままなので説明不要。

身代わりのレベルが0か1かというのは、1連動、ドキテマ、タバコでパーツを集めるこのデッキにとって、触りやすさ、ループのしやすさに関わるため重要な意味を持っている。また、L0身代わりは先攻時に赤相殺とくっつくと非常に強力なテンポでゲームを進めることができ、1枚減っていることは見た目以上に大きな影響が出る。
L0身代わりと違いパンプが確定で発動しないことも問題。身代わりのパンプと合わせて美夏拳圏外や思い出拳圏外を作りながらアタックするプレイをとることが多いデッキであるため、後列のパンプが不確定であることはとても弱い。司の8500ラインに触りたい時、1連動とL0身代わりで達成できるラインであるはずが、そこがL1身代わりになってしまうと突破できない可能性が生まれてしまう。
以上の点から、山札にない場合は常にL0身代わりの下位互換と言って問題ないため、L0身代わりの採用枚数をL1身代わりの採用枚数が上回ることはないと考える。

また、L1身代わりの枠を作るためにタバコの枚数を削る構築もいくつか見られたが、自分はタバコの枠は4枚固定としたい。
タバコは1連動多面や1リフの再現性に大きく関わるカードであり、ここを削ってしまうとデッキの安定感を大きく損なってしまうばかりか、L1身代わりを強く使えるタイミングを損失しやすくなってしまうためである。
アリスギアをはじめとした面取りに対する強力な上振れも加味して、タバコを削る理由はない。
こうして考えると枠をL0から作る必要があるが、L0の数を減らしすぎるとクロックを進める速度やストックを積む速度に影響が出る。現状は、L1身代わりの枠は3枚が限界。


今回はメリットを重視しL1身代わりを採用した。L0身代わりや横入れ替えなどが少なくなってしまう点についてはプレイングでカバーできる範囲内であると感じたためである。
ただし、L0の総数が減っていることによって序盤のパンチ数が減ってしまうことや、オカ研が減ってしまったことによってL0の多パンのリスクが大きくなってしまったことから、赤相殺を引けているかにより依存するようになってしまった。
赤相殺が特殊相殺などで領域移動される環境になるまでは、L1身代わりには採用の余地があると言えるが、環境の変化によってはオカ研の増加を強要され、採用できなくなってしまうこともあると考えている。

4 その他色々

①2/1バウンスの採用



前回の記事の時点では不採用だったが、現環境においては役割が多いため採用。

②ポーリュシカの採用



対面の詰めを耐えやすくするだけでなく、一花が捌きにくい道中の細い打点をシャットアウトする目的で使用することも多いと教わった。信頼できる身内に日々感謝。
身代わりがあることで盤面コストを安く済ませやすい。上手に使えるように練習中。

③L1赤相殺について



採用する理由については前回の記事で書いた通りだが、枝扉プロセカの司を筆頭に、L1はL1アタッカーで戦う環境であるため、採用する価値は高いと考えている。司を踏むための8500ラインを2列しか用意できないデッキであるが、その動きは盤面を4枚要求していることもあり、難易度は低くない。しかし赤相殺を採用することで、司を処理することにおける最低値、最大値を共に吊り上げることができる。今回はL1身代わりに枠を譲り不採用とした。

5 終わりに

追加が1枚しかなかったため大した内容になるわけもなく、早々に畳みたいと思います。
旧弾含めた不採用組について、このカードワンチャンありませんか、等ありましたら可能な限りお答えしたいと思いますので、リプでもDMでもいただければと思います。

長々書いたんですが、要は「序~中盤のリスクを負って上振れ剤積むか、やめとくか」に尽きます。
プレイヤーの考え方にかなり左右されるはずなので、構築が別れる部分だと思っています。ここら辺についてもぜひ意見交換しましょう、お待ちしております。

今回書いたどこかしらが、一花を回すプレイヤーの思考整理の一助になったのなら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。